日刊工業新聞 2010年12月27日に掲載されました

二重構造ボルト

緩み止めナット不要

ハマ・システム テーパー活用

【横浜】ハマ・システム(横浜市西区、長谷川賢司社長 045・321・2386)は、振動や動きが激しくても緩みにくい「Lock’n Bolt(ロックンボルト)=写真」を完成した。緩み止めナットが不要なため同一面で作業できる。現在、耐久性データなどを測定しており、2011年2月をめどに販売する。価格はサイズによって異なるが、緩み止めナットを使った一般のボルトと同等の見込み。発売後3年で月3億円の売上を目指す。  ボルトの中心に一回り小さいボルトとテーパー(円すい状)部分を組み込んだ2重構造とした。外側のボルトを締めた後に内側のボルトを締めることでテーパー部分が内側のボルトによって押し出されて外側のボルトの先端が広がり、圧力によって緩むのを防ぐ。  サイズは6mmの製品で長さ20mmから50mm、外形12mmの製品は、長さ20mmから150mm。素材は鉄で、ステンレスやアルミニウム素材にも対応できる。 日本工業規格(JIS)を取得する予定で橋などの構造物、自動車、航空機などでの利用を見込んでいる。海外特許を取得し、将来は海外でも販売を始める。

※記事中の「ハマ・システム」は旧商号であり、現在は、「株式会社ロックン・ボルト」と商号変更しています。